AIで文章を校正する方法|固有名詞・数字・意味を人が確認する入力例


AIの文章提案と原稿を見比べ、名前や数字を確認する担当者のイラスト
質問者さん

質問者さん

お知らせの文章をAIに校正してもらえば、そのまま公開してよいですか?
キタデジさん

キタデジさん

AIの修正案を確認せずに公開するのは避けましょう。誤字の修正と、名前・数字・意味が正しいかの確認を分けると判断しやすくなります。
質問者さん

質問者さん

文章が読みやすくなっていても、意味が変わることはありますか?
キタデジさん

キタデジさん

条件や否定表現が変わると、読みやすくても別の内容になります。原稿との差分を確認する入力例と、人が見る項目を紹介します。

AIによる文章校正は、原稿を丸ごと書き換えてもらうより、指摘と修正案を分類して受け取り、人が採否を決める形から始めると扱いやすくなります。誤字・表記揺れの確認と事実確認を分け、固有名詞・数字・条件・否定表現は元資料と照合してください。

  • 原稿、確定情報、表記ルール、変えない項目を先に用意する。
  • AIには修正箇所・理由・分類を出してもらい、未確認を補わせない。
  • 人が差分を確認してから反映し、完成稿でも意味を読み直す。

対象読者・前提:自社サイトのお知らせやサービス説明を点検したい、少人数の企業・AI初心者。入力例は架空で、特定AIサービスの性能や機能を保証するものではありません。法務など専門判断が必要な文章をAIだけで承認する方法は扱いません。

情報確認日:2026年10月1日

AIの文章提案と原稿を見比べ、名前や数字を確認する担当者のイラスト
生成した概念イラストです。実際の校正結果や管理画面の証拠ではありません。

AIの校正は「指摘」と「事実の確認」を分ける

AIには見直し候補を挙げてもらい、最終判断は担当者が行います。誤字のように直しやすい項目と、内容の裏付けが必要な項目を分けると、読みやすさだけを理由に誤った内容を採用しにくくなります。

総務省・経済産業省の「AI事業者ガイドライン(第1.2版)」第5部は、入力データの正確性や必要な最新性、出力の精度とリスクの理解、人の判断などを取り上げています。本稿の分類表や入力例は、その留意点を踏まえた編集上の提案です。出典:AI事業者ガイドライン第1.2版本編、第5部(2026年3月31日公表、本文40頁・PDF41頁、確認2026年10月1日)。

分類 AIへ依頼すること 人が判断すること
誤字・脱字 候補と元の箇所を挙げる 意図した言葉と一致するか
表記揺れ 同じ用語の別表記をまとめる 自社の正式表記にそろえるか
意味・条件 意味が変わり得る箇所を指摘する 対象者・期間・例外・否定が維持されるか
事実・未確認 資料にない主張を未確認として挙げる 公式資料や担当者に照合し公開できるか

「校正済み」「間違いなし」というAIの自己評価だけでは、正確性を確定できません。原稿自体に誤りがある場合、原稿と修正案を比べるだけでも不十分です。事実については、承認済みの資料や現在の公式情報を別に確認します。

入力前に原稿と確認基準を用意する

最初に校正の範囲を限定します。たとえば「誤字と表記揺れの候補だけ」「内容を書き足さず条件の曖昧さだけ」のように指示します。サービス名、日付、料金条件、対象者など、変えてはいけない情報を一覧にしましょう。

個人情報や機密をそのまま入力しない

利用するサービスの規約、入力情報の取り扱い、組織の利用ルールを確認し、入力してよい情報だけを使います。顧客名、連絡先、社外秘の契約や未公開情報を含む文章は、まず必要性を見直してください。名前だけを伏せても、本文の組み合わせで個人や取引が特定されることがあります。

前掲ガイドラインの第5部にも、個人情報・機密情報の不適切な入力を避ける留意点があります。引用文や他人の原稿は、利用できる範囲を確認し、AIの提案を自社の独自実績・顧客の声として書き足さないようにします。

AIへ渡す校正プロンプトの例

次は、架空のお知らせを点検する入力例です。原稿を勝手に完成稿へ変えず、指摘表から確認するための依頼です。AIが必ず指示どおり動くという保証ではありません。

次の原稿について、校正の候補を挙げてください。
新しい事実・実績・料金・期限は加えないでください。
指摘を「誤字脱字」「表記揺れ」「意味や条件」「未確認」に分類し、
原文/修正候補/理由/人が確認することの表で示してください。
固有名詞・数字・単位・日付・否定表現は勝手に変更せず、
根拠がないときは未確認としてください。まず指摘表だけ出してください。

正式表記:架空サービス名「サンプル相談室」
確定情報:相談の受付は平日。受付時間は原稿にまだ記載しない。
変えない条件:予約が必要。受付と返信は同じ意味で扱わない。
対象読者:初めてサービスを知る事業者。
原稿:サンプル相談室の相談は平日に受付しています。
事前のご予約が必要です。返信時期は担当者に確認中です。

指摘を受け取ったら、一件ずつ採否を決める

「受付」を「即日返信」に変える提案が出たら、読みやすくても不採用です。確定情報にない返信時期を補っているためです。一方、「受付しています」を「受け付けています」にする提案は、表記の選択として自社ルールに照らして判断できます。これは架空例の判断で、実際のAI出力を測定した結果ではありません。

原稿と基準を用意し、指摘を分類、人が照合、反映後に読み直す4段階の図
キタデジ編集上の確認手順。重要な項目は本文にも説明しています。

人が確認する校正チェック表

元原稿と修正案を並べ、変わった箇所から確認します。文章全体を読み直す前に、誤解や取引条件の変化につながる項目を先に照合しましょう。

確認項目 照合先 見落としやすい変化
会社・サービス・人の名前 正式表記の一覧・担当者 似た名称への置き換え、略称の追加
数字・単位・税込税別 承認済みの資料・現在の公式情報 桁、割合、月額と初期費用の混同
日付・対象・条件 案内の確定版・責任者 締切や対象範囲の拡大、例外の削除
否定・義務・任意 元原稿と意図の確認 不要が必要になる、推奨が必須になる
出典・引用・実績 一次資料・公開許可・確認記録 架空の出典や成果の追加
文全体の意味 公開対象読者の視点 主語の変更、因果関係や保証の追加

重要な数字や制度は、AIにもう一度同じ質問をしても確認が終わったとは考えません。担当者や一次資料で確かめ、確定できない内容は本文から外すか公開を待ちます。専門的な契約・医療などの判断が必要な文章は、適切な責任者や専門家の確認工程を残してください。

完成稿の読み直しと修正記録を残す

採用した修正だけを反映し、最後に原稿全体を読み直します。見出し・本文・表・FAQ・画像の説明で条件が一致しているか、Web画面に入れた後にも確認しましょう。校正指摘が正しくても、貼り付け時の欠落や旧文の残存は別の問題です。

  • 元原稿、採用した指摘、見送った指摘と理由を残す。
  • 事実確認した資料の版と確認日を記録する。
  • 完成稿の確認担当者と承認した版を決める。
  • Webへ反映後、見出し・リンク・表・条件の表示を確認する。

公開情報が変わったら、校正した文章も再確認が必要です。AIの利用回数を増やすより、どの資料を基準に誰が承認したかを追える形にします。

最初は短い原稿の指摘表から試す

入力してよい短い文章と正式表記の一覧を用意し、まず指摘表だけを依頼してください。誤字と意味の変更を一件ずつ区別できるか試し、人の確認が終わってから完成稿へ反映します。

ホームページの原稿や公開後の情報整理を相談したい方は、キタデジへのホームページ制作・運用相談へ、対象ページと整理したい内容をお知らせください。個人情報や社外秘の原稿を相談時にまとめて送る前に、必要な共有範囲を確認しましょう。

関連記事:AIで手順書のたたき台を作る方法/AIで会議メモを分類する方法。参考資料:前掲の総務省・経済産業省ガイドライン第1.2版。

AIによる文章校正についてよくある質問

AIの校正だけで事実確認も終えられますか?

AIの校正だけでは事実確認を完了できません。名前・数字・制度・実績は、承認済み資料や最新の一次情報と照合します。AIの修正案が原稿と一致していても、原稿の事実が正しいとは限りません。

誤字だけ直してもらう場合も人の確認は必要ですか?

誤字だけを依頼した場合も、実際の変更を人が確認します。似た言葉への置き換えや数字の修正が混ざることがあるため、元原稿との差分と文全体の意味を見てください。

機密の文書は名前を消せば入力できますか?

名前を消すだけで入力可能と判断しないでください。残った情報で個人や取引を特定できる場合もあり、利用サービスの情報の扱いと組織のルールに従って入力範囲を判断します。

長い文章を一度に校正してもらうべきですか?

最初は意味のまとまりごとに範囲を区切る方法が扱いやすいです。分けて確認した後は、用語・条件・主張が文章全体で一致するかも読み直します。サービスの入力上限や機能は実際の利用環境で確認してください。

修正案が複数あるときはどう選びますか?

正式表記、対象読者、伝える内容、変えない条件に合う案を選びます。読みやすさだけで決めず、未確定の意味が加わる案は採用を待ちます。迷う箇所は原稿の責任者に確認し、採否の理由を残してください。

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株式会社goap 代表取締役 相牟田 昂大

福岡県出身、大学生時代からWEBデザインのフリーランスとして活動。 卒業後、WEBデザイン・コンサルティング会社で経験を積み、2013年に独立し「goap」を設立。 WEBデザインやマーケティング、コンサルティング業務を展開し、WEBサイトがホームページ大賞で最優秀賞を受賞。 2023年にAI・メタバース事業を追加した株式会社goapを設立。 現在まで<strong>300社以上</strong>のWEBサイトのデザイン・ディレクション・システム構築に携わらせていただきました。 Web制作・マーケティング業界のプロがお客様の悩みに寄り添って丁寧にヒアリングしますので、初心者の方でも<strong>安心してご相談ください!</strong>