採用ページに必要なのは、会社の紹介だけではありません。応募を検討する人が「どの仕事を、どこで、どんな条件で行い、どう応募するか」を確認でき、求人票や応募先の情報と食い違わないことが大切です。
この記事では、北九州の小規模事業者が採用ページを作る際に、社内から集める情報、求人票との照合方法、募集終了後の更新手順を整理します。下の表は制作前の準備用であり、法令上の明示事項を網羅した一覧ではありません。募集条件の決定と法令確認は、採用担当者が厚生労働省の募集時の労働条件明示資料などの現行資料で行ってください。

まず「会社紹介」と「募集条件」を分ける
会社や仕事の雰囲気を伝える部分と、特定の求人について条件を示す部分では、更新するタイミングが違います。前者には事業内容、担当業務の背景、写真の説明などを置き、後者には募集する職種ごとの条件、応募方法、募集状況を置きます。複数職種を一つのページで募集するなら、条件がどの職種に当てはまるかを見出しで区切ります。
企業の魅力をどう見せるかは、既存記事採用サイトで企業の魅力を伝える方法を参考にできます。本記事では、公開後も条件を正しく保つための情報整理に絞ります。
制作前に集める情報の準備表
「未定」の項目を制作担当者が推測して埋めないよう、社内の確認元と決定者を明確にします。次の表は、そのまま法的な適合判定に使う表ではなく、原稿・求人票・応募先を照合するための作業表です。
| 確認する情報 | 社内で確かめること |
|---|---|
| 募集主と連絡先 | 正式名称、所在地、応募・問い合わせを受ける窓口が現行の案内と一致するか |
| 職種と業務内容 | 職種ごとに実際の仕事内容、担当範囲、業務の変更の範囲を誰が確認するか |
| 勤務地 | 雇入れ直後の就業場所と、変更の範囲を混同していないか |
| 雇用期間・更新 | 期間の定めの有無、有期契約なら更新基準と上限の有無を確認したか |
| 時間・休日 | 始業・終業、休憩、休日、時間外労働の有無が求人票と一致するか |
| 賃金・手当 | 賃金額や計算の前提を確認したか。固定残業代を使う場合は必要な内訳を確認したか |
| 応募方法 | 応募ボタンやメールの宛先、提出物、選考連絡の担当が現在も有効か |
| 募集状況 | 掲載開始・条件変更・募集終了のときに誰が更新を依頼し、公開画面を確認するか |
掲載写真を用意する場合は、撮影・掲載の許可を確認し、実際の職場や人物と誤認される生成画像を求人実態の説明に使わないようにします。条件の数値、待遇、応募資格を想像で補うことも避けましょう。
求人票・採用ページ・応募先を同じ版で照合する
募集条件は社内の確定原稿を一つにする
採用ページ、求人媒体、ハローワークへの求人申込みなど複数の窓口がある場合、社内で承認した原稿と更新日を管理します。各窓口に掲載している職種名、仕事内容、勤務地、賃金、応募先を見比べ、違いがあれば公開前に採用担当者へ戻します。媒体ごとに文字数が違っても、条件が異なるように読める省略は避けます。

厚生労働省は、インターネットを含む募集広告で誤解を生じさせる表示をしないよう案内し、募集主の名称・住所・連絡先、業務内容、就業場所、賃金の表示について周知しています。詳しくは厚生労働省の募集広告に関する案内を参照してください。この六つを載せればすべての義務を満たす、という意味ではありません。
2024年から追加された明示事項を確認する
厚生労働省によると、2024年4月から募集時などに明示する事項として、従事すべき業務の変更の範囲、就業場所の変更の範囲、有期労働契約を更新する場合の基準が追加されています。更新回数や通算契約期間の上限を定める場合の扱いも含め、厚生労働省の改正案内で確認してください。ページ制作担当が「勤務地は北九州」の一行から変更範囲を推測することはできません。
なお、募集時の明示と、労働契約を結ぶ際の労働条件明示は別の場面です。採用ページだけで契約時の手続きが完了するとは考えず、担当部門で必要書類を確認します。
応募までの導線を実際の画面で確かめる
条件を読んだ人が迷わず次に進めるよう、「応募する」「募集について質問する」などの入口を明確にします。応募フォームを使うなら、募集職種が選択できるか、送信後に受付完了が分かるか、担当者に届くかを公開前にテストします。個人情報の入力項目は必要性を確認し、採用担当が案内する取扱いとサイト上の表示を一致させます。
外部の求人ページへ移動する構成なら、リンク先が当該職種の現在の募集を示しているかを確認します。一般的な採用トップへ飛ばすだけだと、読み手が同じ求人を探し直すことになります。スマートフォンでも条件表と応募ボタンを開き、横幅のはみ出しやリンク切れを点検しましょう。
募集が変わったときの更新手順
- 採用担当が条件変更や募集終了を確定する。
- 対象の採用ページ、求人媒体、応募フォームを一覧にする。
- 改訂した原稿の承認者と公開日を記録する。
- 各掲載先を更新し、公開URLで表示と応募導線を確認する。
- 更新漏れと、旧条件を案内しているリンクがないか見直す。
募集終了後は、終了した職種に応募できる状態を残さず、状況を明示します。恒常的な会社紹介と募集ごとのページを分けていれば、他職種の案内を保ちながら対象の募集だけを更新しやすくなります。削除や転送の要否は既存リンクと今後の募集計画を見て判断し、一律に決めません。
公開前の確認チェックリスト
- 募集主、職種、勤務地、賃金、応募先を採用担当者が確認した。
- 求人票と採用ページで条件の食い違いがない。
- 業務・就業場所の変更の範囲や有期契約の更新基準を、現行の公式資料で確認した。
- 写真・社員の声などの掲載許可を確認した。
- スマートフォンで条件と応募導線を読める。
- 募集終了時の更新担当と、掲載先の一覧が決まっている。
法令上必要な表示内容は、雇用形態や実際の募集条件によって確認が必要です。このチェックリストを法的な完全性の証明として扱わず、厚生労働省の明示事項一覧と自社の募集形態を照合してください。
よくある質問
求人票へのリンクだけで、採用ページの条件欄は不要ですか?
リンクだけで十分かを一律に判断することはできません。閲覧者が対象職種の現行条件に確実にたどり着けるかを確かめ、募集時の明示方法や内容は採用担当者が公式資料と照合してください。採用ページ内に概要を書く場合も、求人票と食い違わないよう更新します。
募集終了したページはすぐ削除すべきですか?
一律に削除せず、応募できない状態にし、終了したことが分かる表示に変えます。再募集予定や外部からのリンクを踏まえ、ページを残すか別の案内へつなぐかを判断します。
社員写真がなくても採用ページを作れますか?
作れます。まずは確認済みの仕事内容、条件、応募方法を読みやすく提示します。写真や社員コメントは、掲載許可と内容確認ができてから追加してください。
採用ページの原稿を整えたい方へ
会社の基本情報が複数ページで異なる場合は、会社概要ページの情報整理も参考にしてください。採用ページの構成や更新方法を相談したい場合は、募集職種と現在の掲載先を整理した上で、キタデジのお問い合わせページからご相談ください。掲載する条件や応募方法の確定は、採用担当者と行います。
公的資料確認日:2026年9月24日。この記事は採用ページ制作の情報整理を目的とし、個別の求人条件や法令適合を判定するものではありません。

福岡県出身、大学生時代からWEBデザインのフリーランスとして活動。
卒業後、WEBデザイン・コンサルティング会社で経験を積み、2013年に独立し「goap」を設立。
WEBデザインやマーケティング、コンサルティング業務を展開し、WEBサイトがホームページ大賞で最優秀賞を受賞。
2023年にAI・メタバース事業を追加した株式会社goapを設立。
現在まで300社以上のWEBサイトのデザイン・ディレクション・システム構築に携わらせていただきました。
Web制作・マーケティング業界のプロがお客様の悩みに寄り添って丁寧にヒアリングしますので、初心者の方でも安心してご相談ください!


