UTMパラメータの付け方|SNS・メールの命名表と配布前の確認手順


SNSとメールの案内リンクを命名表で整理する担当者のイラスト
質問者さん

質問者さん

SNSとメールで同じホームページを案内しています。どちらの案内から見に来たのか、後から見分けられますか?
キタデジさん

キタデジさん

配布するリンクにUTMパラメータを付けると、案内元や企画名を区別する手掛かりになります。GA4などで計測できることを前提に、リンクを配る前に命名ルールをそろえましょう。
質問者さん

質問者さん

リンクの末尾が長くなりそうです。何を入力して、配布前にどこを確かめればよいでしょうか?
キタデジさん

キタデジさん

まず参照元・メディア・キャンペーン名を決め、個人情報を入れずにURLを作ります。少人数で共有できる命名表と、リンク先・表記・計測を分けた確認手順を紹介します。

UTMパラメータは、サイトの外で配布するリンクに「どの案内元・方法・企画か」という目印を付ける仕組みです。参照元・メディア・キャンペーン名を同じルールで管理すると、SNSとメールなどの案内を比較しやすくなります。ただし、URLに付けるだけで問い合わせ完了が計測されたり、すべての訪問者の経路が分かったりするわけではありません。

  • 配布前に、案内元・配布方法・企画名の命名を決める。
  • URLの構文、リンク先、個人情報の有無を確認し、内部リンクには流用しない。
  • 流入の確認と問い合わせの確認を分け、実際に取得できるデータだけで判断する。

対象:SNSやメールから自社サイトを案内する小規模事業者・Web担当者。前提:リンク先にGA4等の計測が導入され、担当者が必要なレポートを閲覧できること。この記事は配布リンクの準備を扱い、新しい計測設定や広告出稿の手順は扱いません。情報確認日:2026年9月28日。命名表と入力例は編集上の提案・架空例であり、キタデジの実際の施策や成果を示すものではありません。

SNSとメールの案内リンクを命名表で整理する担当者のイラスト
同じ案内ページでも、配布する場所に合わせてリンクの目印を整理します。

UTMは何を見分けるために付ける?

UTMは、外部で配布したリンクからの訪問を、案内元や企画ごとに整理するために使います。たとえば、同じ案内ページへのリンクを「SNSの投稿」と「メールのお知らせ」に載せる場合、それぞれ別の目印を付けておけば、配布後に企画名を手掛かりに確認できます。Googleの「URL生成ツール:カスタムURLでキャンペーンデータを収集する」は、参照リンクのUTM値をトラフィック獲得レポートで確認できると説明しています。

最初に決めたいのは、「何を比較したいか」です。SNSとメールの違いを知りたいなら案内元と配布方法を分け、同じメール内の上部と末尾のリンクを見分けたいなら掲載位置も管理します。比較する必要のない項目まで細かく増やすと、担当者の入力とレポート確認の負担が増えます。

UTMで分かる流入は、実際に収集できたデータの範囲です。計測が動作しない、同意やブラウザーの設定でデータが送られない、途中の転送でパラメータが消えるなどの条件では、想定した値を確認できないことがあります。UTM付きリンクの配布数、クリック数、GA4のセッション数を同じ件数とみなさないでください。

最初にそろえる3項目と、必要なときだけ使う掲載位置

少人数で運用を始めるなら、参照元・メディア・キャンペーン名を決めた表を一つ作り、担当者がその表からコピーする方法が実用的です。以下は説明用の命名ルールです。既存の社内ルールがある場合は、急に別名へ変えず、同じ企画の表記をそろえることを優先します。

項目決めること架空の値入力前の確認
utm_sourceどこで案内したリンクかinstagram、monthly_newsletter同じ案内元で別の略称を使わない
utm_mediumどの方法で案内したかsocial、email有料と通常投稿を同じ意味で混ぜない
utm_campaignどの企画の案内か2026_10_opening_guide同じ企画には同じ名前を使う
utm_content同じ案内内のどのリンクか(必要な場合)profile_link、top_link掲載位置など、比較したい違いだけを付ける
架空の開業案内を想定した命名表。Googleの必須の企画名ではなく、編集上の運用例です。

GoogleのUTMの公式ヘルプは、utm_source、utm_medium、utm_campaignの使用と、値の一貫性を案内しています。utm_contentは、同じ案内内のリンクや内容を区別する項目です。広告や費用データの取り込みを含む運用では、追加項目が必要になることがあるため、既存の計測担当者に確認してください。

大文字・小文字と記号をそろえる

Instagramとinstagram、opening-guideとopening_guideを同じ値として入力しないことが大切です。Googleの公式ヘルプによると、UTMの値では大文字と小文字が区別されます。この記事の例では、小文字の半角英数字とアンダースコアで統一しています。この形式をすべてのサイトが採用する必要はありませんが、一つの組織では書き方をそろえましょう。

なお、参照元・メディアの値と、GA4の「オーガニックソーシャル」「メール」などのチャネル分類は別の項目です。チャネルはルールで分類され、UTMに好きな名称を付ければ必ず希望するチャネルになるわけではありません。Googleのデフォルトチャネルグループの公式定義に照らし、配布後は参照元・メディアの値とチャネル分類を分けて確認してください。

URLはどう作る?「?」「&」の入力例

基本形は、リンク先URLに?を続け、その後に項目名=値を並べます。複数の項目は&で区切ります。Googleの手動設定の公式説明でも、この形式が案内されています。入力する項目と値を決めてからURLを組み立てると、途中で名前がぶれにくくなります。

もとのURLにクエリがない場合

次は架空のメールで配布するURLです。example.comは説明用であり、実際には案内したい公開ページのURLに置き換えます。

https://example.com/opening-guide/?utm_source=monthly_newsletter&utm_medium=email&utm_campaign=2026_10_opening_guide&utm_content=top_link

もとのURLに「?」と既存の項目がある場合

すでに?lang=jaなどのクエリがあるURLには、2つ目の?を作らず、&から追加します。既存の項目は、表示や機能に必要な可能性があるため勝手に削除しません。

https://example.com/opening-guide/?lang=ja&utm_source=monthly_newsletter&utm_medium=email&utm_campaign=2026_10_opening_guide

UTM付きURLを毎回手入力するのが難しければ、Google公式ヘルプから案内されるURL生成ツールを利用できます。生成結果も確認し、すでにUTMが付いたURLへ同じ項目を重ねて追加しないでください。日本語やスペースなどを含む場合は、URLとして適切にエンコードされているかも確認します。

配布前は「目的・命名・リンク先・計測」を順番に確認する

リンクを作ったら、担当者一人の目視で終わらせず、命名表と完成URLを照合し、実際のリンク先を開いて確認します。以下は小規模事業者向けの編集上のチェック手順です。計測の確認は、既存のアクセス権限・同意方針・検証手順の範囲で行い、本番のお問い合わせ送信をリンク確認の代わりにしません。

  1. 目的:誰に何の案内を配るか、どの公開ページへ進んでほしいかを書く。
  2. 命名:参照元・メディア・企画名を共有表からコピーする。
  3. 安全性:氏名、メールアドレス、電話番号、顧客番号などをURLに含めていないか確認する。
  4. リンク先:完成URLを開き、意図したページと表示になるか、転送後も必要な項目が残るか確認する。
  5. 計測:既存の確認手順で、収集された値と見るレポートの項目を確認する。未確認なら「計測未確認」と記録する。
  6. 保管:最終URL、配布予定先、企画名、確認日、確認者を共有表へ残す。
目的と媒体の整理、命名表の作成、URLの確認、GA4での流入確認を順番に行う図
目的と媒体を決め、命名表、URL確認、GA4での流入確認へ進みます。流入を問い合わせなどの成果と区別します。

URLに個人情報を入れない

メール配布先ごとの氏名やメールアドレスを、utm_campaignやutm_contentへ入れないでください。URLは共有されたり、履歴・ログに残ったりするため、見た目を伏せた略称でも個人を特定できるかを確認します。Googleの個人を特定できる情報を送信しないための公式ヘルプは、URLとUTMを含むパラメータに個人情報を入れないよう案内しています。担当者向けの管理表にも、配布先個人を識別する情報はこの命名目的では不要です。

配布用リンクの管理表に残す内容

管理する項目架空の記入例使う目的
案内の目的開業準備の記事を読んでもらう訪問後に期待する行動をそろえる
配布予定先月次メール/SNSプロフィール最終URLを貼る場所を明確にする
キャンペーン名2026_10_opening_guide同じ企画をまとめて確認する
最終URL確認済みの完成URLをそのまま保存別担当者が表記を変えずに使う
確認日・担当配布前の確認日と社内担当者誰が何を確認したかを残す
計測の状態確認済み/未確認と、その理由「リンクが開いた」だけで計測完了としない
管理表の内容は運用例です。顧客の個人情報をキャンペーン名へ含める必要はありません。

サイト内の関連記事やCTAにはUTMを付けない

自社サイトの記事からサービスページやお問い合わせページへ進むリンクには、外部配布用UTMを流用しない運用を勧めます。サイト内での移動を新しい外部キャンペーンのように扱う情報が混ざると、どの集客活動が訪問や成果につながったかを読む際に誤解が生じやすくなるためです。内部CTAを比べたいなら、まず既存のクリック計測があるかを確認し、計測の追加が必要な場合は別の作業として検討します。

GA4の挙動についても区別が必要です。Googleの「キャンペーンとトラフィックソース」では、セッション途中に新しい値が届いても新規セッションは始まらず、既存セッションの参照元にも関連付けられない一方、収集されたイベントとイベント単位の貢献度判断には使われると説明しています。「内部UTMをクリックすると必ずセッションが切れる」という説明は、GA4の公式仕様と一致しません。

外部から最初に訪問した後、ページを移動するとURLからUTMが見えなくなったとしても、それだけで流入元が失われたと判断しません。各ページへUTMをコピーして回るのではなく、見るレポートの範囲と既存の収集状況を確認しましょう。

配布後は何を見ればよい?流入と問い合わせを分ける

配布後はまず、対象期間・企画名・セッション参照元/メディアをそろえて、取得された流入を確認します。Googleのトラフィック獲得レポートの公式ヘルプは、集客のレポートで参照元やメディアなどを確認する方法を案内しています。管理画面のレポート構成は、プロパティの設定や閲覧権限によって異なる場合があります。

「ユーザーの最初の参照元」は初回の獲得、「セッション参照元」はセッション単位の獲得を確認する項目です。Googleのトラフィックソースのスコープに関する公式説明に従い、初回の参照元と今回の訪問元を同じ意味で比較しないでください。配布リンクの企画を確認する際は、どの範囲の値を読んでいるかを先にそろえます。

確認する段階確認できる内容混同しないこと
リンクの動作意図したページへ進めるかページが開いてもGA4の収集成功とは限らない
サイトへの流入セッション参照元・メディア・企画名などセッション数を配布数やクリック数と同じ件数にしない
問い合わせへの導線既存計測で取得できるCTAクリックやフォーム到達クリック・到達を問い合わせ受付としない
問い合わせ完了実装内容を確認した完了イベントや受付記録未実装・未確認なら問い合わせ件数を推測しない
段階ごとの確認表。実際に使える指標は、各サイトの既存の計測と受付方法により異なります。

一つの企画で訪問が増えても、少数のデータだけで「売上につながった」とは断定できません。配布期間、リンク先、案内対象の違いも残し、流入と問い合わせを別の段階として評価します。完了計測の定義が不明なら、まず計測担当者と確認し、分からない数値は「未確認」として扱います。

最初は1企画・2つの配布先からそろえる

最初の作業は、案内したい公開ページを一つ選び、SNSとメールなど実際に使う配布先について命名表を作ることです。完成URLを開き、個人情報と表記の揺れを点検してから使います。配布後は同じ企画名で取得できた流入を確認し、問い合わせを測れるかは別に確かめましょう。

配布先だけでなく、案内ページからサービスや問い合わせまでの動線に迷いがある場合は、キタデジのWeb制作・集客に関するお問い合わせ窓口へ、案内先URLと改善したい行動を添えてご相談ください。計測の権限や機密情報、顧客の個人情報は、相談の最初の文章へ記載する必要はありません。

関連記事と参考資料

公式情報の確認先(いずれもGoogle Analyticsヘルプ、2026年9月28日確認。ページ内に公開・更新日の明示がない資料は、確認日を情報の時点としています):

UTMパラメータについてよくある質問

SNSやメールのリンクすべてにUTMを付けるべきですか?

まず、成果や流入を比較したい自社サイトへの配布リンクから付ける方法を勧めます。サイト内の関連記事やCTAへ外部配布用UTMを流用せず、命名表と完成URLを管理できる範囲で始めましょう。用途を決めずに細分化すると、入力と確認の負担が増えます。

UTMの値に大文字や日本語を使えますか?

運用では表記を統一し、この記事の例のように小文字の半角英数字を使うと共有しやすくなります。Googleの公式ヘルプでは値の大文字と小文字が区別されるため、Instagramとinstagramを混ぜないことが必要です。日本語やスペースを含める場合も、URLとして適切な形式であるかを配布前に確認してください。

既存URLに「?」があるときは、どこへ追加しますか?

すでにクエリがあるURLでは、既存の項目に&を続けてUTMを追加します。2つ目の?を作らず、既存の機能用パラメータも勝手に消さないでください。生成ツールを使った場合も、完成URLが正しいページを開くかを確認します。

配布先ごとにメールアドレスを入れて識別できますか?

メールアドレスなど個人を特定できる情報を、UTMやURLに入れてGoogle Analyticsへ送信しないでください。Googleの個人情報に関する公式ヘルプが禁止・注意事項を案内しています。リンクの目印は個人ではなく、配布元・方法・企画・掲載位置を識別する内容にします。

UTMを付ければ、どの案内から問い合わせが来たか分かりますか?

UTMを付けるだけでは、問い合わせ完了の計測は追加されません。実際に収集された参照元や企画名は流入の確認に使えますが、CTAクリック、フォーム到達、問い合わせ受付は別の段階です。既存の完了計測や受付記録の内容が未確認なら、問い合わせ件数や施策への貢献を推測しないでください。

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株式会社goap 代表取締役 相牟田 昂大

福岡県出身、大学生時代からWEBデザインのフリーランスとして活動。 卒業後、WEBデザイン・コンサルティング会社で経験を積み、2013年に独立し「goap」を設立。 WEBデザインやマーケティング、コンサルティング業務を展開し、WEBサイトがホームページ大賞で最優秀賞を受賞。 2023年にAI・メタバース事業を追加した株式会社goapを設立。 現在まで<strong>300社以上</strong>のWEBサイトのデザイン・ディレクション・システム構築に携わらせていただきました。 Web制作・マーケティング業界のプロがお客様の悩みに寄り添って丁寧にヒアリングしますので、初心者の方でも<strong>安心してご相談ください!</strong>